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「しゃべれどもしゃべれども」

映画「しやべれどもしゃべれども」が気になってたんだけど、見そびれたので、原作本を読んでみました。1997年の本屋大賞を受賞しているのですね。

「しやべれどもしゃべれども」佐藤多佳子・著/新潮文庫

映画版の太一くんも香里奈さんも、小説のイメージにぴったりな配役ですね。その役者の顔で読みすすめました。
ストーリーは、噺家の三つ葉が、ひょんないきさつから、いろんな問題をかかえる人達相手に、落語教室を始めるというもの。
三つ葉は、気が短くて単純でさっぱりしてておせっかいやきで、これがまたいい男なんだよね〜。惚れた♪

十河さんが涙をこぼす場面では、私もじーん。
口がきつくて、嫌われてもあたりまえな十河さんなのに、三つ葉は、腹をたてつつも本質を見てるから、自然に受け入れてるんだよね。私も慣れない相手に誤解される事があるから(最近もへこむ事が…)、思わず感情移入しました。私はあんなふうにきつくはないけど。

そして、小学生の村林くんのキャラも、秀逸。

とりたてて大きな展開のあるストーリーではないけれど、登場人物達がそれぞれリアリティがあるので、もっとこの人達の日常を読んでみたい。
現代の人情もの。良かったです。
映画の方も、DVDが出たら見てみよう。あまり、原作のイメージを壊してないような気がするのだけど、どうだろうか。
by namima54 | 2007-07-30 23:58