2008年 09月 02日
「風雲児たち」
学生時代の歴史の授業は、単なる暗記ものだと思っていたので、
テストが終わったらさっさと忘れていました。
なので、歴史上の有名人の名前や事件などは「名前は知ってる」程度です。
時代劇とかいっさい見ないし。三谷脚本の「新撰組!」すら、早々に挫折したし。
漫画や小説で「バルばら」とか「聖徳太子」とかは読んでるけど、
歴史の流れの中ではピンポイントな話だしね。
日本史よりは、まだ世界史の方が興味あります。古代文明とか。詳しくはないけど。
そんな私に、今さらながら日本史ブームがやってきたのは、以前にも書いたとおり。
日本史サスペンス劇場がおもしろい。
瓦版屋(レポーター)役の石井正則が関係者にインタビューするところとか(笑)。
篤姫は、ぼちぼち。(あまりはまってない)
で、まずは漫画で江戸時代の流れをざっと勉強しようと思い、
みなもと太郎の「風雲児たち」をせっせと読んでいます。
そもそもは幕末漫画らしいんだけど、関ヶ原の合戦からスタートして、
なかなか幕末にたどりつかない。
広範囲で知りたい私にとっては好都合。まずは全体の流れから。
1979年から連載がスタートして、いまだ連載中らしいです。
「風雲児たち」が分厚い新書版で20巻まで、
「風雲児たち幕末篇」が13巻まで出てるようで、
私は「風雲児たち」の14巻まで読んだとこ。まだ、ペリーも来ない。
とにかく登場人物もセリフもページ数も多いので、
読み進むのに時間がかかるんですよー。
魅力的な人物がたくさん出てきます。平賀源内とか、シーボルトとか。
漂流してロシアを旅した大黒屋光太夫のあたりとかも、おもしろかったな。
老中田沼意次は、歴史の授業では賄賂政治家と習ったけど(そういえば程度の記憶ですが)、
この漫画では、かなり立派な人物として描かれています。
今では、悪評はねつ造されたものという方が定説らしい。
歴史は変わるのだ。
表紙はマジメだけど、中はギャグです。
でもわりと史実に忠実で、けっこう感動するのですよ、これが。
というわけで、日本史をようやくざっと見渡せるところまで来た私。おおまかーにね。
だって、江戸時代以前は、まとめて「昔」だったんだから。
誰が何時代の人かも良くわかってなかったし。今もわかってるとは言いがたいけど。
ようやく、一般常識の入口程度です。
こうやって歴史が少しでもわかって来ると、
「現代」っていうのは、日本の歴史の中でも本当に短い期間なんだなーと改めて思う。
明治維新以降、ちょんまげを切り、西洋の文化が入ってきてから約150年、
私の感覚での現代は、第二次世界大戦後からだから、約60年?
徳川家の時代なんて、300年も続いたんだよ。それってすごい。
それに比べて、現代のスピードの早い事!
この60年間で、どれだけ世の中が変わっただろう。
それと、異常気象と言われて10〜20年たってるけど、
江戸時代にはもっとすごい台風や地震(は気象ではないけど)が来てるわけだから、
歴史的観点から見ると、そこまで異常気象でもないような気もする。
でも、現在の異常気象は地球温暖化が大きな原因だと思うし、
地球温暖化の原因は人類だから、過去とは全く別ものの危機的状況でしょうね。
そして、政治も、またしても首相が変わるようだけど、
はるか昔から安定しないまま今に至ってるんだなあ。常にかけひきしている。
でも、今は(一応は)平等な民主社会だし、内乱もないし、海外にも行けるし、
そういった意味では平和な時代です。今は今の問題があるけれど。
とまあ、歴史本を読んでると、現代の見方も変わってきたりして、おもしろいです。
「風雲児たち」をある程度まで読んだら、次は司馬遼太郎とか新撰組!DVDとかかな。
時代ものというジャンルの入口に立ったばかりなので、お楽しみは気が遠くなるほどあります。
長文におつきあいいただき、ありがとうございました。
もうちょいおまけ。
とある日本史本を読み、永年の?謎がとけました。
アイヌ人と沖縄の人は顔が濃くて、ちょっと似てるでしょ。離れた土地なのに。
ご先祖は、大陸の同じ場所から渡って来たのかなーと思ってたんだけど。(もちろんハーフの人は別よ)
はるか昔、大陸と日本が陸地でつながってきた頃にいたのが、濃い顔の人たちで、後の縄文人。
約12000年前、日本が大陸と切り離され、その後モンゴロイドが本州に渡ってきて、これが弥生人。
縄文人と弥生人の混血が繰り返され、今の日本人の顔になり、
日本両端のアイヌ人や沖縄の顔の濃い人は、縄文人の血が強く残ってる人。
と、考えられてるそうです。なるほどでしょ〜。
by namima54
| 2008-09-02 22:41