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「風雲児たち」

私、歴史には本当にうといです。
学生時代の歴史の授業は、単なる暗記ものだと思っていたので、
テストが終わったらさっさと忘れていました。
なので、歴史上の有名人の名前や事件などは「名前は知ってる」程度です。
時代劇とかいっさい見ないし。三谷脚本の「新撰組!」すら、早々に挫折したし。
漫画や小説で「バルばら」とか「聖徳太子」とかは読んでるけど、
歴史の流れの中ではピンポイントな話だしね。
日本史よりは、まだ世界史の方が興味あります。古代文明とか。詳しくはないけど。


「風雲児たち」_c0011862_22451123.jpg


そんな私に、今さらながら日本史ブームがやってきたのは、以前にも書いたとおり。
日本史サスペンス劇場がおもしろい。
瓦版屋(レポーター)役の石井正則が関係者にインタビューするところとか(笑)。
篤姫は、ぼちぼち。(あまりはまってない)
で、まずは漫画で江戸時代の流れをざっと勉強しようと思い、
みなもと太郎の「風雲児たち」をせっせと読んでいます。

そもそもは幕末漫画らしいんだけど、関ヶ原の合戦からスタートして、
なかなか幕末にたどりつかない。
広範囲で知りたい私にとっては好都合。まずは全体の流れから。
1979年から連載がスタートして、いまだ連載中らしいです。
「風雲児たち」が分厚い新書版で20巻まで、
「風雲児たち幕末篇」が13巻まで出てるようで、
私は「風雲児たち」の14巻まで読んだとこ。まだ、ペリーも来ない。
とにかく登場人物もセリフもページ数も多いので、
読み進むのに時間がかかるんですよー。

魅力的な人物がたくさん出てきます。平賀源内とか、シーボルトとか。
漂流してロシアを旅した大黒屋光太夫のあたりとかも、おもしろかったな。
老中田沼意次は、歴史の授業では賄賂政治家と習ったけど(そういえば程度の記憶ですが)、
この漫画では、かなり立派な人物として描かれています。
今では、悪評はねつ造されたものという方が定説らしい。
歴史は変わるのだ。


「風雲児たち」_c0011862_22453234.jpg表紙はマジメだけど、中はギャグです。
でもわりと史実に忠実で、けっこう感動するのですよ、これが。


というわけで、日本史をようやくざっと見渡せるところまで来た私。おおまかーにね。
だって、江戸時代以前は、まとめて「昔」だったんだから。
誰が何時代の人かも良くわかってなかったし。今もわかってるとは言いがたいけど。
ようやく、一般常識の入口程度です。

こうやって歴史が少しでもわかって来ると、
「現代」っていうのは、日本の歴史の中でも本当に短い期間なんだなーと改めて思う。
明治維新以降、ちょんまげを切り、西洋の文化が入ってきてから約150年、
私の感覚での現代は、第二次世界大戦後からだから、約60年?
徳川家の時代なんて、300年も続いたんだよ。それってすごい。
それに比べて、現代のスピードの早い事!
この60年間で、どれだけ世の中が変わっただろう。
それと、異常気象と言われて10〜20年たってるけど、
江戸時代にはもっとすごい台風や地震(は気象ではないけど)が来てるわけだから、
歴史的観点から見ると、そこまで異常気象でもないような気もする。
でも、現在の異常気象は地球温暖化が大きな原因だと思うし、
地球温暖化の原因は人類だから、過去とは全く別ものの危機的状況でしょうね。

そして、政治も、またしても首相が変わるようだけど、
はるか昔から安定しないまま今に至ってるんだなあ。常にかけひきしている。
でも、今は(一応は)平等な民主社会だし、内乱もないし、海外にも行けるし、
そういった意味では平和な時代です。今は今の問題があるけれど。

とまあ、歴史本を読んでると、現代の見方も変わってきたりして、おもしろいです。
「風雲児たち」をある程度まで読んだら、次は司馬遼太郎とか新撰組!DVDとかかな。
時代ものというジャンルの入口に立ったばかりなので、お楽しみは気が遠くなるほどあります。


長文におつきあいいただき、ありがとうございました。
もうちょいおまけ。
とある日本史本を読み、永年の?謎がとけました。
アイヌ人と沖縄の人は顔が濃くて、ちょっと似てるでしょ。離れた土地なのに。
ご先祖は、大陸の同じ場所から渡って来たのかなーと思ってたんだけど。(もちろんハーフの人は別よ)
はるか昔、大陸と日本が陸地でつながってきた頃にいたのが、濃い顔の人たちで、後の縄文人。
約12000年前、日本が大陸と切り離され、その後モンゴロイドが本州に渡ってきて、これが弥生人。
縄文人と弥生人の混血が繰り返され、今の日本人の顔になり、
日本両端のアイヌ人や沖縄の顔の濃い人は、縄文人の血が強く残ってる人。
と、考えられてるそうです。なるほどでしょ〜。
by namima54 | 2008-09-02 22:41