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「春になったら苺を摘みに」

春になったら苺を摘みに」(梨木香歩)の、文庫本が出たので、再読しました(ハードカバーは図書館にて)。
梨木さんの、英国に滞在していた時のエッセイ。
学生時代の下宿先のオーナーであるウェスト夫人と、そのまわりの人達との交流が中心に描かれています。
いろいろな国籍の、いろいろな考え、感じ方を持った人々。
梨木さんの、人を見る目は深く鋭く、とても暖かい。
こういう日々をすごし、この深い感性を持つ人から、あの小説の世界が生まれて来る事をしみじみ納得しました。

エッセイではあるけれど、上質の短編小説を読むような、味わい深い1冊です。

「春になったら苺を摘みに」_c0011862_1904953.jpg


他に最近良かった本は、

・骨盤にきく/片山洋次郎 野口整体の思想をベースにした整体法。からだの不調だけでなく、孤独感などまでもが、骨盤の影響だった!?読みやすく、おもしろかった。

・トットの欠落帳/黒柳徹子 何度目かの再読。黒柳さんの失敗談。うーん、天然すぎる!今まで読んだ中で、最も笑える本です。

・「これだけは、村上さんに言っておこう」/村上春樹 「そうだ、村上さんに聞いてみよう」の続編。読者の質問にひたすら村上さんが答えます。

・東京タワー〜オカンとボクと、時々オトン〜/リリー・フランキー 笑えて泣けて、せつないオカンへの思い。私にはちょっときつかったけど、いい本です。

・木の匙/三谷龍二 工芸作家の三谷さんの、作品とエッセイ。木のうつわも良いですが、とくにオブジェ(立体作品)が好きです。

・きょうの猫村さん/ほしよりこ 友達に借りて読んだらはまってしまい、購入。猫村さんと、茶のみ友達になりたい。

などなど。あら、猫村さん以外、エッセイや私小説ばかりだ。


昨日、図書館に行ったらやけにすいていて、なんでだろう?と思ったら、世間の皆様は野球を見てるのですね。決勝進出とはすごい!(って私が言うのもなんですが)
by namima54 | 2006-03-20 18:59